薬のスペシャリストである薬剤師、人手不足で給料が高いと言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
今回は、薬剤師の平均的な年収や職場による給料の違い、どのように年収アップを図ればいいのか、など薬剤師のお金事情を詳しく見ていきます。
目次
薬剤師の賃金は?年収は?
薬剤師と言えば一般の職種と比較して高収入ですが、実際にどの程度なのか男女別・年代別で平均年収を見てみましょう。
男女別 薬剤師の平均年収
男性:平均年収575万円
女性:平均年収525万円
労働者数で言えば女性が約4万人で男性が2万3千人と女性の方がかなり多いですが、年収でいうと男性の方が女性よりも50万円多い結果です。所定内労働時間数や残業時間の違いで賃金に差が出ているようです。とはいえ薬剤師の月収は平均37~41万円で、中小企業の平均賃金が27万円程度ですから、一般の職種と比較しても賃金水準は高いといえます。
男女別・年代別 薬剤師の年収ピーク
男性薬剤師:
44歳~44歳で平均年収724万円
女性薬剤師:
55歳~59歳で平均年収616万円
年代別で年収のピークを見てみると、男性の場合は40歳に向けて急激に年収が増加し45歳以降徐々に降下しています。
女性の場合は急増は無いものの60歳に向けて緩やかに増加するのが特徴です。賃金は都道府県によっても変わってきますが、相場から見ると平均年収500万円以上を実現できる職種であることがわかるでしょう。
職場や職種で違う?薬剤師でより高収入なのは?
薬剤師と一口に言っても、調剤薬局やドラッグストア、病院と製薬メーカーと活躍の場は数多くあります。
職種にも通常の調剤を担当する薬剤師だけでなく、MRや創薬研究など色々な職種がありますが、どのような職場・職種だとより高収入なのでしょうか。
年収1,000万円以上の職種とは!?
薬剤師の中でも最も高収入だと言われている職場は、製薬メーカーです。
製薬メーカーは企業ですので、待遇面がしっかりしているところが多いのが特徴です。
MR認定試験という資格の取得が義務付けられている場合や営業ノルマなどが設定されていることもありハードルの高い仕事ではありますが、頑張り次第では30代で年収1,000万円というのも夢ではありません。
専門職は高収入が期待できる
同じく製薬メーカーや化学・食品メーカーで働く職種としては創薬研究なども高収入の仕事です。大手メーカーならMRと同じく年収1,000万円以上も狙えます。
また、臨床開発モニターも上記の二つには劣りますが、高収入が期待できる職種です。
こちらも製薬メーカーなどの企業で働く職種で、休日面や福利厚生などがしっかりしていることが多く女性でも働きやすいとされています。
薬剤師として高収入を狙うには、製薬メーカーや化学メーカーなどの企業で、MRや創薬研究などの専門職に就くのがいいようです。
給料を上げるにはどうすればいい?
薬剤師でも年齢や職場・職種によって年収に差がつくのは分かりましたが、
より給料をアップさせる方法が4つあります。
・役職、ポストを上げる
・薬局を開業する
・派遣薬剤師を選ぶ
・薬剤師のニーズが多い地域を狙う
役職・ポストを上げる
どの職種でも役職を上げることで年収をアップさせることができます。
薬剤師でいえばドラッグストアのマネージャーに昇格したり、業院では薬局部長や薬剤部長に昇格することになります。
簡単な事ではありませんが、運営に強くかかわることやマネジメント能力に自信がある方なら出来ないことではありません。
薬局を開業する
かなりハードルが高くなりますが、一番年収アップを狙えるのが薬局の開業になります。
資金も必要ですが何より医師と仲良くなることがポイント、開業を視野に入れてあえて大きな病院に薬剤師として転職する人もいるようです。
独立する医師と共に新たに開業することが年収アップへの近道です。
薬剤師のニーズが多い地域を狙う
薬剤師求人の数は地域によってばらつきはあります、当然東京・愛知(名古屋)・大阪などの都市部では常に人手不足の状態なので給料を比較することができます。
地方はどうなの?と言ったら、実は場所によって人手不足で都会並みの給料を提示する薬局や病院も少なくありません。人手不足ですぐにでも薬剤師が欲しいという職場は給料面を充実させて人を集めようとしますから、ニーズは多いけれども人手がないというようなところを狙うといいでしょう。
働く地域にこだわらないなら、地方に目を向けてみるのもいいかもしれません。
派遣薬剤師を選ぶ
実は派遣薬剤師として働くという方法もあります。
派遣薬剤師の多くは時給3,000円前後という高時給で働いていることが多いのです。
人手が足りない地方の調剤薬局などならもっと高時給のこともあります。
月に20日フルタイムで働いた場合は、年収600万円程度と正社員として働くよりも高年収の場合も少なくありません。
職種や地域、スキル次第では更なるキャリアアップも可能!
薬剤師のお金事情について詳しく見てきましたが、専門的な知識や資格が必要な職業だけに、一般的な職種に比べると高収入であることがわかります。
ドラッグストアや調剤薬局だけでなく、製薬メーカーなどの企業でもニーズが高い薬剤師ですから、頑張り次第では更なる高収入といったことを目指しやすい職業であることは言うまでもありません。
もっとキャリアアップしたい!という時には、地域ごとのニーズを見極める、自分に合った働き方をしっかりと考える、薬剤師としてのスキルを磨く、といったことを心がけてみてください。
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